いよいよ始まった(?)
it horse
今週デビュー戦で勝利を挙げた馬を中心に
”馬楽園的“注目血統馬にフォーカスを当てる
当コーナー。
マイルCSの振り返りをしないのは
マルターズアポジーから流して、爆死
したからではなく
「血統の浪漫は、中央地方やレースの格を問わない」
という信念のもと、お伝えさせて頂きます。
今週は、懐かしの名牝の血統を汲む
良血2歳馬たちがターフを湧かしてくれました(^^♪
目次
11/18(土) 京都6R 2歳新馬(芝1200m) 1着 グロリアフライト
1着 グロリアフライト
(牝2 父ヨハネスブルグ、母エスフライト
母父サンデーサイレンス)
母の母が…
( ̄ω ̄;)おぉ!!
”フーちゃん“こと
ノースフライトではないか!!
ノースフライトは
絶頂期の角田晃一騎手(現調教師)を背に
94年の安田記念とマイルCSを制覇し
JRA賞最優秀5歳以上牝馬に選出された
名牝である。
当時、牡馬混合GⅠレースで
牝馬が勝つことは難しかった時代。
安田記念では、日本の牡馬だけではなく
サイエダティ(ジャック・ル・マロワ賞他)
ドルフィンストリート(フォレ賞)
ザイーテン(ミドルパークS)
そして、スキーパラダイス(後ムーラン・ド・ロンシャン賞)
等の有力外国馬をまとめて差し切り
(2着に同じく牝馬のトーワダーリンを連れてきて大波乱)
また、同年のマイルCSでは
史上最強スプリンターと名高い
サクラバクシンオーを軽くあしらい
そのままあっさり引退!
競走成績だけではなく
その引き際も見事の一言。
エリザベス女王杯(芝2400m)でも
砂の女王ホクトベガの2着に来たので
ひょっとしたらジャパンカップや
有馬記念でも好勝負になったかもしれない。
繁殖牝馬としても
ミスキャスト
さらにそこから天皇賞馬の
ビートブラックが出たように
母系としても底力を伝えている。
本馬は、父がヨハネスブルグで
短距離で味が出そうな馬だが
母系の底力を伝えることが出来るか?
11/18(土) 福島5R 2歳新馬(芝2000m) 1着 ロサグラウカ
1着 ロサグラウカ
(牝2 父ルーラーシップ、母ローザブランカ
母父クロフネ)
4代母、ローザネイから派生する
日本を代表する牝系
薔薇一族の流れを汲む本馬。
3代母、ロゼカラーは
デイリー杯3歳ステークス勝ち馬
母の母、ローズバドはGⅠ2着3回
近親にも種牡馬の
ロサード、ローズキングダムなど
活躍馬がズラリ。
この薔薇一族に
ルーラーシップが配合されたことで
エアグルーヴの血を汲む父系
×
薔薇一族
という恐ろしくワクワクする
血統背景を持つロサグラウカ。
デビュー戦も着差以上の完勝で
一族悲願の牝馬GⅠ制覇なるか?
今後も追いかけていきたい。
11/19(日) 京都5R 2歳新馬(芝2000m) 1着 フランツ
1着 フランツ
(牡2 父ディープインパクト、母ロベルタ
母父ブライアンズタイム)
3代母、バレークイーンから
「音速の末脚」「和製ラムタラ」こと
96年ダービー馬フサイチコンコルドが
また母の母のグレースアドマイヤから
03年の皐月賞馬ヴィクトリーが出ている。
血統やレースっぷりでも
非常に奥深さがありそうで
来年のクラシック候補として
充分な素質を秘めた馬。
来年の今頃には
馬楽園なんかで取り上げて
すいませんでした( ;∀;)
というレベルになるぐらいの
成績を予感させる2歳馬。
次走も引き続き期待。
11/19(日) 京都6R 2歳新馬(ダ1200m) 1着 ヌーディーカラー
1着 ヌーディーカラー
(牝2 父クロフネ、母アドマイヤエバート
母父ディープインパクト)
母の母、ラスティックベルから
報知杯4歳牝馬特別(GⅡ)など重賞4勝の
フサイチエアデール
またそこから
朝日杯FS(GⅠ)勝ち馬の
フサイチリシャールが出ている血統。
…今週は、何かフサイチ軍団を
思い出すような馬たちが多いな。。。
名門、日高大洋牧場の生産馬。
時計は平凡でも今後の成長に期待したい。
嗚呼、フサイチ軍団。
関口オーナー、お元気ですか?
番外編:11/19(日) 水沢11R ダービーグランプリ(ダ2000m) 7着 クラキングス
クラキングス
(牡3 父アサクサキングス、母クラダッチューノ
母父サクラダイオー)
…大変お待たせいたしました。
「競馬とは血統の浪漫である」
という馬楽園の信念を体現している
それが倉見牧場と倉見利弘オーナーの
クラ軍団である。
この血統表の特に母系を見てほしい。
このご時世、
母の父サクラダイオーという名前に
お目にかかれるか?という話しである。
※サクラダイオー
86 アルゼンチン共和国杯(GⅡ)勝ち馬サクラサニーオーの半弟
99 朝日杯3歳ステークス(GⅠ)2着レジェンドハンターの父
この、クラ軍団に関しては
敬意をこめて今後必ず特集を組みたいと思う。
そのぐらい興味を惹かれるメンツが揃っているのが
このクラ軍団である。
このクラキングスも今回は敗れてしまったが
是非今後とも追いかけていきたいものである。
まとめ
年末に近づくにつれ各地で
続々と良血馬がデビューしている。
あの名馬、あの名牝の流れを汲む
良血馬たち…
いやいや、良血というのは
今、旬の血統ということではなく
人々の記憶に残る血統
という意味も含まれている。
馬がいて
また馬がいて
馬がいる。
未来への飛翔に期待したいものである。