競馬会に衝撃が走った。
JRAシャケトラ死亡。天皇賞・春「最有力馬」突然の死に現場騒然
17日の朝の調教で故障発生したようで
角居調教師が「(1年休む原因になった)左前脚を痛めた」と
話しており、どうやら今まで負荷が掛かっていた模様。
もともと体質も強くなくなかなか仕上がらずデビューも遅れ
1年以上の休養もあり6歳馬でありながらまだ13戦。
今年はAJCC(GⅡ)で菊花賞馬フィエールマンを完封し
前走阪神大賞典でも5馬身差の圧勝で天皇賞春の最有力馬と
目されていただけに非常に残念だ。
血統的にも母系に欧州の活躍馬が多数という良血で
その雄大なスケールに魅了され、ユニークな名前から
ファンも多かったという同馬。
競走馬の故障は致し方なしとはいえ
うーん、あまりにも残酷な結末である。
志半ばで夭逝したシャケトラの冥福を心から祈りたい。
シャケトラ(牡5歳) 13戦6勝
出典:競馬ニュースTV
シャケトラのデビューは3歳6月と遅めながら
その後はクラスの壁にぶち当たることもなく
5戦3勝(2着1回、3着1回)の成績で
デビュー9カ月後には日経賞(GⅡ)を制覇。
もともと馬体の見栄えは非常に高く評価されており、
この時点で一気に古馬長距離GⅠ戦線の主役を張るかに見えたが、
そこから壁にぶつかったのか案外な成績が続く。
そして約1年半で11戦というローテーションも応えたのか
2017年の有馬記念以降に左前脚を故障し長期離脱。
しかし戦線に復帰した2019年。
約1年の休み明けの舞台のAJCC(GⅡ)では
7番人気ながら前年の菊花賞馬フィエールマンを抑えて
重賞2勝目。
また次走の阪神大賞典(GⅡ)では
他馬を尻目に5馬身差のぶっちぎり。
本番、天皇賞春でも最有力候補と目されていた…。
出典:netkeiba.com
母のサマーハは産駒がシャケトラを含め
デビューした全頭が勝ち上がっており
非常に安定感の高い繁殖牝馬成績を誇る。
また母の兄弟に欧州のGⅠである
ブガッティ賞、オイロパ賞を制した
Mamool(父:In the Wings)がいる。
また母の父、シングスピールも英国での繋養ながら
日本で大活躍する産駒も輩出しており
母系も非常に活力のある血統ともいえる。
- 見栄えのする馬体
- スケールの大きな勝ち方
- 優秀な母系
ということで、後継種牡馬がやや小粒な馬揃いな
マンハッタンカフェの最後の大物後継種牡馬として
繁殖入りも期待されていたシャケトラだったが…。
重ねがさね、シャケトラの冥福を心より祈りたい。